会社の序列一覧の中でかっこいい役職名とは一体どれでしょうか。代表取締役などの、かっこいい役職名、肩書、ステータスを序列一覧の中からご紹介します。さらに今回は、CEOやCOOなど今流行りのかっこいい英語の役職名も併せてご紹介します。
かっこいい役職名が気になる！英語の役職名やステータスまで詳しく解説
皆さんは自己紹介をするとき、相手にどのように紹介するでしょうか。あるいは、相手はどんな分に紹介してくるでしょうか。仕事上で初対面の相手に自分を紹介するとき、名前だけを伝える人は少ないでしょう。少なからず自分が何を生業としている人間かを伝えます。そんな時、かっこいい役職名を聞くことはありませんか。
今回は、個人のステータスや地位を示す、かっこいい役職名を序列一覧の中からご紹介します。また、昨今インターナショナルな世界になってきていて、かっこいい英語の役職名を使う人も増えてきていますので、かっこいい英語の役職名もご紹介します。
役職名とは？肩書きの意味について
具体的なかっこいい役職名をご紹介する前に、序列の中での地位やステータスを示す役職名の意味について考えたいと思います。また、役職と似た言葉に「肩書き」というものもありますが、これらの違いについても考えてみましょう。
役職名
役職とは、役目や役割、職務などのことを指します。会社という組織の中でも特に重要な役割を持つ地位、たとえば「代表取締役」や「取締役」などに関しては、会社法という法律で定められています。しかし、それ以外の「部長」や「課長」など序列の一覧にある地位のあまり高くない役職は法律で定められているわけではありません。
会社法で定められていなくても、組織にはいくつかの役職があります。先程例に挙げた「部長」や「課長」もそうです。ただ、組織の規模や業種によってその役職の数や役職の名前、序列の一覧は異なっています。役職には、責任度によって必然的に序列が決まってきます。
組織では多くの人が協力しながら働きます。そのため、組織を効率よく管理するために、役職が存在します。小さな会社であれば、会社法で定められている代表取締役だけでも役職としては十分ですが、人数が多くなればそれだけ管理が難しくなります。多くの組織では、組織ごとに特有な役職を作り配置しています。
肩書き
一方、肩書きとは、よく、名刺の氏名の右上に書かれる職名や地位のことを指します。人によっては役職がそのまま肩書きになる人もいますが、役職のない人の場合、肩書きを書けないのか、と言えばそうではありません。
役職が組織における役目や職名なのに対して、肩書きは、組織内での役目や職名である必要はありません。肩書きは、自分なりに自由に言い換えることができます。自分なりの肩書を名乗ることで、自分のステータスを他人に示すことができます。
かっこいい役職名とは？肩書きやステータスを序列一覧から紹介
役職が組織によって異なることから、世の中には役職名がたくさんあります。役職名がたくさんあるということはそれだけかっこいい役職名もあるということです。役職には序列がありますが、そんな役職の序列一覧の中から、地位の高い役職で、かっこいい役職名をご紹介していきます。
代表取締役
代表取締役は、企業の序列一覧の中で最高地位にいるかっこいい役職名です。取締役会を設置していなければ、取締役＝代表取締役ということになりますが、取締役会を設置している場合、取締役会のメンバーの中から代表者を選定して、選ばれた人が代表取締役となります。業務執行の全決定権を持っています。
取締役会長
取締役会長は、代表取締役とともに企業の序列一覧の中で最高地位に位置するかっこいい役職名です。取締役会長は、取締役会の議長という立場をとり、取締役会や業務執行を監督します。ただし、代表権がなく、業務執行の監督に集中し、他の業務を行わないという場合もあります。どちらかと言うと、会長は体内的な業務よりも、対外的な業務が多いのが特徴です。
社長
よく耳にするかっこいい役職名が、この「社長」です。言葉の通り会社を代表する者のことを言います。役職と言うよりは、呼び名および肩書きに近いものなのです。基本的には、代表取締役のことを社長と言いますが、会長などの別の取締役員が代表権を持つこともあります。その場合は、社内上は会長であっても、代表権を持っていることから傍から見れば社長、と言うことになります。
副社長
副社長もかっこいい役職名としてよく耳にします。社長の次に偉い人物です。基本的には、取締役から選出されますが、必ずしもそうである必要はありません。さらに、企業によっては、二人以上の副社長を設けるところもあると言います。
専務
かっこいい役職名として専務もご紹介します。業務全般にわたって社長の補佐をする人物です。常務よりも経営に近い業務の補佐を担当します。必ずしも取締役会からの選出である必要はありません。
常務
常務もかっこいい役職名です。常務は専務と比べると、日常業務に近い部分に関して、社長の補佐をする人物です。序列としては、専務の次に偉い人と言うことになります。常務もまた、取締役会からの選出である必要はありません。
取締役
かっこいい役職のステータスで上位に来るのが、この取締役。原則どの株式会社も取締役を置かなければいけない役職で、会社の業務執行に関する意思決定権を持ちます。小さな会社であれば、取締役が一人というケースもありますが、大きな会社であれば、「取締役会」として複数人で意思決定を行います。
執行役
会社の業務を執行する重要な使用人のことを執行役と言い、かっこいい役職名の一つです。人数が少ない会社であれば、代表取締役兼執行役員社長、と言ったような形で、執行役も兼任することが多いです。必ずしも取締役会からの選出である必要はありません。
かっこいい英語の役職名！肩書きやステータスを序列一覧から紹介
今までの日本では、社長、部長、課長、係長といった地位の役職が序列一覧ではスタンダードでしたが、インターナショナルな世の中になるにつれ、世界にも通用できるようにと、かっこいい英語の役職名をつける会社が増えてきました。かっこいい英語の役職名を使っている会社は、外資系というイメージがありますが、実際どうなのでしょうか。
最近では、インターネットが普及したことで社員数の少ない会社が増えてきています。そういったスタートアップ企業、ベンチャー企業は、インターネットのおかげで、手軽に日本市場だけではなく、海外市場にも参入できます。そのためか、かっこいい英語の役職名を採用しています。そんな英語のかっこいい役職名を序列ステータスの一覧から見ていきましょう。
Chairman
英語におけるかっこいい役職名の最高地位のステータスを持っているのが、Chairmanです。今は、差別化を無くすために「Chairperson」と言ったりもします。聞くだけだと、椅子に座っているのか、という印象を受けますが、Chairmanは、日本で言う取締役会長に相当する地位の高い人です。
President
Presidentは日本で言う社長のことをさし、かっこいい役職名の最高地位を持つ役職名の一つです。代表する人のことを基本的にPresidentと呼ぶことから、国のトップである大統領もPresidentと呼ばれています。大学の総長や政治の党の党首もPresidentと呼ばれることがあります。「President」と呼ぶだけで最高地位を獲得した印象が強くなります。
Vice President
Vice Presidentは、日本で言う副社長の役職名と同等のものです。Presidentを補佐する役割があります。「Vice」という単語が「副」という意味を持つことから、「副○○」の役職名には「Vice」が付きます。英語にするだけでかっこいい印象になります。
CEO
CEOは「Chief Exective Officer」の略で「最高経営責任者」と訳されます。取締役会の指揮のもと、すべての業務執行を統括する役職で、日本で言うところの代表取締役と同等のものです。現代の日本でもCEOという呼び名は、かなり広まっていて、世間に広く浸透しているかっこいい役職名です。
COO
かっこいい英語の役職名の中でも、CEOの次にステータスが高い役職名です。「Chief Operating Officer」の略で「最高執行責任者」と訳されます。取締役会によって選任され、法人の事業運営にかかわる内容について統括および指揮をします。会社の事業形態や商材によってCOOの仕事内容は異なりますが、基本的には営利に関わる業務を統括します。
CFO
CFOは、「Chief Financial Officer」の略で「最高財務責任者」と訳され、財務に関する業務の統括をします。日本では、財務部長などとほぼ同義となりますが、取締役会に選任されるという点で日本とは少し異なります。CFOと名乗ることで、財務に関して最高責任を負っている、と自負できるかっこいい役職名です。
CIO
CIOは「Chief Informaton Officer」の略で「最高情報責任者」と訳されます。情報や情報システムに関する業務の統括を行います。インターネットが普及しIT社会になって以降、CIOの業務は一段と複雑になり、情報漏洩がないように努めます。情報関連の最高責任者として、かっこいい役職名となっています。
CTO
CTOは「Chief Technology Officer」の略で「最高技術責任者」と訳されます。技術に対する最高責任を負い、技術の研究開発運用などを統括します。インターネットが普及し、会社が提供する技術が徐々に複雑になってきたことから、それらの技術を統括するために作られた比較的新しい役職名です。日本にはこれと同等の役職名が存在しないため、かっこいい印象が倍増です。
CSO
CSOは「Chief Strategy Officer」の略で「最高戦略責任者」と訳されます。中長期的な戦略を立てるだけではなく、プロジェクトを率先して率いていくようなリーダー的役職名です。CEOのように取締役会から選任されるわけではありませんが、責任感もあるかっこいい役職名です。
かっこいい役職名でその他肩書きやステータスを序列一覧から紹介
上記でご紹介したかっこいい英語の役職名は、基本的に取締役会から選任される、責任度が高く、ステータス上位の役職名でした。CIO、CTO、CSOは取締役会からの選任が必須ではないようですが、昨今の会社経営に関わる重要な役職なので上記でご紹介しました。英語の役職名では、上記以外にも「CxO」のような3文字のかっこいい役職名いくつかあります。
CAO
CAOというかっこいい役職名も存在します。CAOには2つほどあり、「Chief Administrative Officer（最高総務責任者）」と「Chief Accounting Officer（最高会計責任者）」があります。前者は総務に関して、後者は会計に関して最高責任を負います。日本で言うところの、総務部長、会計部長に相当します。
CBO
CBOにも2つのかっこいい役職名があります。「Chief Business Officer（最高ビジネス責任者）」と「Chief Branding Officer（最高ブランド責任者）」です。前者はCMOから派生した役職名で、マーケティングの知識に加えビジネスを円滑に行う知識を持ち業務に責任を持つ役職名です。後者は企業のブランド化に関する業務を統括します。
CCO
CCOと略されるかっこいい役職名には、昨今問題となっているコンプライアンスを取り締まる「Chief Compliance Officer（最高遵法責任者）」、他社との交渉や不祥事の際や新商品発表などでの会見などを取り締まる「Chief Communication Officer（最高コミュニケーション責任者）」、商品のデザインや宣伝などCreativityを必要とする「Chief Creative Officer（最高クリエイティブ責任者）」があります。
CDO
CDOは、「Chief Development Officer（最高開発責任者）」という役職です。名前の通り商品開発等の業務で最高責任を持つかっこいい役職名です。
CHO
CHOは、「Chief Human Resource Officer（最高人事責任者）」と言って、日本で言うところの人事部長に当たる役職です。社内の人事や新入社員の採用など、人事に関する責任を持ちます。
CIO
CIOは、先ほどの最高情報責任者のほかに、「Chief Investment Officer（最高投資責任者）」があります。投資や保険会社などに多いこの役職は、投資先選定や会社の資産運用の最高責務を持つ役職名です。
CJO
CJOには、「Chief Judicial Officer（最高法務責任者）」というかっこいい役職名がありますが、CLOの最高法務責任者と同義です。会社における法務関係の仕事を統括する役職名です。
CKO
CKOとは、「Chief Knoledge Officer（最高知識責任者）」という役職名ですが、知識をつけるための役職ではありません。会社がこれまで培ってきたノウハウを、宝の持ち腐れにしてしまわないように、有効活用できるよう努める役職です。
CLO
CLOには二つあり、「Chief Legal Officer（最高法務責任者）」と「Chief Learning Officer（最高人材育成責任者）」があります。前者はCJOと同義です。後者は社員の人材育成に関する業務を取り締まる重要な役職です。
CMO
CMOは「Chief Marketing Officer（最高マーケティング責任者）」といって、マーケティングに関する業務を統括します。日本で言うところのマーケティング部長です。広告や宣伝戦略等を取り仕切ります。
CNO
CNOは「Chief Network Officer（最高ネットワーク責任者）」で、インターネットが普及した昨今、ネットワークに関する業務を統括します。社内のインターネット環境を管理します。
CPO
CPOには、顧客から回収した個人情報を朗詠させないように管理徹底する「Chief Privacy Officer（最高個人情報保護責任者）」や、CHOと少しばかり内容が重なるところがある「Chief People Officer（最高人材活用責任者）」、製品の品質や製造に責任を持つ「Chief Product Officer（最高製品責任者）」があります。
CQO
CQOは、「Chief Quality Officer（最高品質責任者）」と言い、製品の品質管理を徹底する業務に最高の責任を持ちます。日本で言うところの品質管理部長、のようなものです。
CRO
CROは、あらゆるリスクに対して予想し対策をとる「Chief Risk Officer（最高リスク管理責任者）」と製品の売り上げに関して責任を持つ「Chief Revenue Officer（最高売上責任者）」とがあります。
CSO
CSOには、会社のセキュリティに全責任を持つ「Chief Security Officer（最高セキュリティ責任者）」、社内の安全管理業務に責任を持つ「Chief Safety Officer（最高安全責任者）」、会社のデータストレージを管理する「Chief Storage Officer（最高ストレージ責任者）」があります。
CUO
CUOは「Chief Underwriting Officer（最高契約査定責任者）」と言い、会社同士の契約を査定する責任を持ちます。日本ではあまり聞きなれない役職名かもしれません。
CVO
CVOは、「Chief Visionary Officer（最高事業計画責任者）」と言い、会社の事業計画を立てる際に最高責任を持つ役職名です。CSOなどと業務が重なることもあります。
General Manager
最後に一つだけ、かっこいい役職名として「CxO」以外のもので、General Managerがあります。起業の序列一覧では、日本で言うところの本部長で、すべての部署に全責任を負い、あらゆる業務の決定権を持つ役職です。
かっこいい役職名について！肩書きやステータスを序列一覧から紹介まとめ
いかがでしたか。仕事が多様化してきたこともあり、かっこいい役職名もたくさん増えてきました。日本の役職の序列一覧はどちらかと言うと縦割りで役職ごとに地位に差がありますが、アメリカなど海外の会社は、上下に地位の差はなく、フラットです。英語の「CxO」でも数えきれないほどの種類があり、皆が同じほどの責任を負います。かっこいい役職名をぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
